木曜夜9時テレビ朝日にて放送のハヤブサ消防団8話のネタバレ感想をレビューしていきたいと思います。
ネタバレを含むので、まだ見ていない方、ネタバレされたくない方はご覧にならないでください!
第8話「聖母の帰還」
ハヤブサに帰ってきた三馬は、立木に話を聞こうと彼女のアパートへ。
だが、立木の代わりに現れたのは教団の弁護士杉森だった。
この時三馬ははじめてこの杉森が、アビゲイル騎士団の顧問弁護士だということを知る。
そこへ立木と真鍋も現れたが、立木は何も言わずアパートの部屋に入ってしまった。
杉森は、立木も真鍋も仲間だという。
新しい教団、「聖母アビゲイル教団」の仲間だと。
信者を拷問の上殺害した事件のあと、真鍋はすぐ新しい教団設立に動いていた。
熱心な信者の真鍋を使い、ハヤブサを調査。
教団の本拠地にするために、太陽光発電の会社を装い土地を購入していたのだ。
その賛同者の中に徳田もいた。
徳田も信者で、教団がハヤブサにやってくることを運命だと感じていたのだった。
ハヤブサのありとあらゆる所に信者たちがあふれていた。
ハヤブサの人口は1000人ほど。
しかしすでに信者の数は300人は超えていた。
今や彼らは広大な土地を手中に収めている。
その中でなにをしようと、止める権利はもうハヤブサの人間にはなかった。
「彼らが手に入れたのは土地だけじゃないかもしれない」
そう三馬が言って随明寺に向かう。
案の定、以前より離檀した檀家が増えていた。
おそらくアビゲイルに改宗してしまったのだ。
何を信じるかはその人に自由。
だれにも止めることはできない。
ハヤブサの危機を聞きつけてやって来た中山田も、変わり果てたハヤブサに驚いていた。
三馬の家、2人でアビゲイルについて話しをしていると、突然居間に老婆(映子)が現れた。
お化けが出たかのように驚く2人。
老婆は山原展子の写真を三馬に見せ、何か言いたげだ。
するとすぐに老婆を探しにきた他の信者に連れられてしまう。
映子が三馬の家に上がり込んだと聞いて、立木が三馬に会いに来た。
立木はなぜ映子が三馬の家に来たのか知りたかったが、代わりに三馬に問い詰められた。
三馬は東京へ行く前に、放火犯は徳田だと、立木だけに打ち明けていたのだった。
それを他の教団メンバーに伝えたのでは、と。
「伝えていません」立木はキッパリと言ったが三馬は信じることができない。
「私は私を救ってくれたアビゲイルのために生きていこうと決めたんです」
立木は三馬に仲間にならないかと誘う。
三馬の家に聖母アビゲイルの写真があったことで、運命めいたものを感じていたからだ。
三馬が承諾するはずもなく、2人の心は離れたまま話も物別れに終わる。
写真の女性、山原展子がアビゲイルの中心人物だと知った三馬と中山田。
山原展子はハヤブサで生まれ育った。
つまりハヤブサは聖母誕生の地ということになる。
これが彼らがハヤブサに執着する理由だった。
実は立木がアビゲイルに入信した際、教祖から告げられた言葉があった。
「あなたは聖母の魂を受け継ぐ者かもしれない」
この言葉により杉森は立木が次の聖母だと考え、誰よりも早くハヤブサに移住させたのだった。
さんかくで食事をしようとやって来た杉森だったが、さんかくの主人や消防団のメンバーから拒絶を受ける。
しかし杉森は堂々たる態度で一歩も引かない。
そのころ三馬は中山田とともに、山原展子の消息を辿っていた。
数十年前のことで、お年寄り達の記憶を頼りにするしかないので見つけるのは不可能かと思われたが、地道な聞き込みでついに山原展子が育った家を突き止めた。
そこには一人息子がおり、展子の世話をしていたのはその人物らしい。
名前は江西佑空(えにしたすく)。
それは、随明寺の住職の名前だった。
8話で分かったこと
前回、教団の教本に展子の名前があったことから、教祖と近い関係にあると考察できましたが、展子本人が教祖だったんですね。
教本では展子が100日間ハヤブサの山間を歩き続け自然と一体となり悟りを開く。
養子に入った家では虐待を受けていたという話があるので、どういった心の変遷で教団の教祖にまで至ったのかが、気になるところです。
はじめは自分が救われたかったのではないでしょうか。
悟りを開いて自分が救われ、その後救いを求める人たちに自分の教えを説いて救えたならなら正しい宗教だと思うんですけどね。
なぜ「鉄槌」などという厳罰があるのか。
こういうポイントが果たして兄である江西佑空住職から、次回語られるんでしょうか?
「あなたは聖母の魂を受け継ぐ者かもしれない」と彩に言ったのは前教団のトップだったけれど、それを利用して新聖母を祭り上げようとしているのは杉森ですよね。
純粋にそう信じているのかもしれませんが。
彩もその気になっちゃってます。
聖母アビゲイル教団は実質杉森が牛耳っているんですよね。
でも唯一映子だけは、杉森のことをあまり良く思っていない様子です。
なぜか信者、教団から大切にされている映子。
この人物はまだ謎だらけなので、ハヤブサを危機から救うキーパーソンになるような気がします。
随明寺住職にはなにかある雰囲気が有りましたが、まさかこんな形で裏切られるとは。
ラストシーンにはゾッとしました。
そこまでに真鍋の不気味な笑みやら、杉森の不敵な笑み、彩の完全な裏切りで感情がぐるぐると締め付けられていたのに、さらにそれを全部覆い尽くすような驚愕でした。
たすく、という名前を聞いて太郎くんが「ハヤブサで住職をしています」と言ったとき、リアルに「ひーーーっっ」と叫んでしまいました。
小説を読んだことはないので、読んだときにどんな恐怖が来るのかは分かりませんが、この展開のドラマの演出力には脱帽です。
省吾さんの裏切りと死、彩さんの裏切りだけでも不憫だと思っていたのに、さらに住職にまで!
太郎くんの自我が崩壊しないかと心配。
でも次週もハヤブサのために立ち向かうんですね。
漢!
放火と山原浩喜の死に関しては、彩さん知らなかった様子。
杉森との電話で「ひょとして真鍋さんが…」と真鍋の関与を疑ってました。
「まさか教団のためにそんなことしてないですよね?」という感じのスタンス。
教団のためになんでもする真鍋とは、決定的に違うところです。
彩さんをコチラ側に引き戻すには、このポイントを突くしかないんじゃないかなぁ。
あとまだ残っている疑問と謎
これらの謎が解明されれば、彩さんも太郎くん側に戻って来れる流れができるのでは?
8話では勘介くんの小学生発言が全くありませんでした。
淋しい。
次回、最終話ではまた思いっきり発して欲しい!
そして太郎くんはどうやってハヤブサと彩さんを救うのでしょうか?
注目です!
それにしても池井戸原作すごいですね。
最終話まで見終わったら、原作読もうと思いました。