土曜夜10時から日本テレビにて放送の「最高の教師 一年後私は生徒に■された」ドラマのネタバレ、感想をレビューしていきます。
まだご視聴になっていない方、ネタバレNGという方は読まないでくださいね。
第6話「拝啓、今を生きるすべての貴方へ」
文化祭の打ち上げ中、鵜久森は東風谷に告白される。
走り去ってしまった東風谷を鵜久森は追いかけたが見失ってしまった。
やはり鵜久森は2周目の人生を生きていた。
1周目、10月のある日、世界と自分に辟易し衝動的に橋から身を投げてしまった。
ところが次に気づくと、そこは始業式の朝で自分のベッドの上だった。
戸惑いつつも登校すると、九条だけが1周目のときと明らかに違うことに気がついた。
九条に自分が不登校になる日を告げられ、九条も2周目を生きていることを確信する。
鵜久森は自分の力だけで運命を変えることを決意するが、1周目と同じ絶望が襲ってきて挫けそうになる。
しかし、覚悟を決めた九条によって助けられ、鵜久森も覚悟を新たにした。
そうして懸命に生きてきた鵜久森だったが、今一度「自分のなりたかった自分になれているか」を問いていた。
東風谷に対して、それができているのかと。
10月2日九条と鵜久森が化学準備室で昼食をとっている最中、九条が疑念を確かめた。
ここでお互いが2周目を生きていることを確認。
鵜久森はさらに九条が卒業式の日、D組生徒の誰かによって殺され、始業式の日に舞い戻ったことを知る。
鵜久森は3回目はないという。それは感覚的に感じるようだった。
この日、里奈が家に帰るとバレバレのサプライズ誕生日パーティが用意されていた。
31歳になったのだ。
夏穂、智美、蓮に感謝を伝え、来年も同じメンバーで誕生日を迎えることが目標だと宣言した。
一方東風谷は鵜久森への告白以来、登校できないでいた。
ついには学校へ休学届を出そうとする。
そんな東風谷を九条は訪ねる。
東風谷は鵜久森に対する懺悔を話した。
九条の導きで東風谷は自分の問題にケリをつける覚悟をする。
鵜久森が登校すると九条に声をかけられ、東風谷のいる化学準備室に連れられた。
告白の答えを聞く覚悟を決めた東風谷に、鵜久森は自分が2周目の人生を生きていることを話す。
1周目のときにも東風谷は鵜久森に思いを伝えていたのだった。
でもそのときの鵜久森は、東風谷の思いに正面から向き合えなかった。
2周目を生きるようになってから、ずっとこの2周目を与えられた意味を考えていた鵜久森。
今日それがわかった。
「私は東風谷さんに『好きって言ってくれてありがとう』って言うために戻ってきたんだ」
東風谷との話のあと、鵜久森はちょっと遅めの誕生日プレゼントを九条に渡す。
放課後九条が包みを開けてみると、それは九条と鵜久森が並ぶ似顔絵とSDカードだった。
SDカードを開くと鵜久森のメッセージ動画が。
動画の鵜久森が言う。1周目で人生を終わらせてしまった10月4日が明日来る。
でもその明日が来る実感がないーーと。
イヤな予感を感じた九条はまだ校内にいるはずの鵜久森を探す。
動画のつづきは鵜久森の遺書のようなメッセージだった。
自分のような思いをする生徒を救って欲しいーーと。
放課後、何者かによって呼び出された鵜久森は新校舎の吹き抜け廊下にいた。
そしてその何者かともみ合いになり…
校舎を駆け回ってついに九条は鵜久森を見つけたが、それは地面に横たわった姿だった。
動かない鵜久森の傍らで九条は叫ぶ。
「こんな未来のために生きてきたわけじゃありません!どうかもう一度やりなおさせてください!」
6話のポイントはなんといっても
ですね。
東風谷が九条に自分の気持を鵜久森に告白したことを話すシーン。
クラスの雰囲気に抗えず、本意ではないものの彼女を苦しめていた人間が告白なんてあり得ないと自身を責めているし、同時に同性を好きになったことに戸惑う気持ちも表現しなくてはならないところ。
すっごく難しくないですか?
でも女優當真あみは、約4分のソロ演技の中、過不足なく表現できていましたよね。
感情をただ爆発させるのではなく、静かに、でも強く滲み出すような感じ。
プラスそのシーンは美しくもさえあった。
末恐ろしい16歳です。
ちょっと待て!
なぜ鵜久森さんを殺すのだ?
あんなに懸命に2周目を生きてきたのにー!
脚本えげつないな、と思いました。
鵜久森さんを殺す必要があったのー?まぁあるんだよね?
納得いく事情がないとやりきれない。
Twitterでは鵜久森さんを死に追いやった犯人の考察が賑わっていました。
「死にたくない!」って動画メセージで言ってた鵜久森さん。
だったらなんであんな怪しい手紙の通りに渡り廊下へ行ってしまったの?って思いましたが、手紙には前置きがあったんですね!
見切れてますが、たしかに「ーーとの話をバラされたくなければー」と読み取ることができます。
うわー、みなさんよく見てらっしゃる。
私は気づいてませんでした。
そして鵜久森さんと東風谷さんが化学準備室で話すシーンで、奥のキャビネットの扉にスキマがあることも気づいてなかった。
確かにこのスキマはあやしい。
他に言ってる人もいますが、これは星崎の仕業でしょう。
過去に九条の映画を撮りたいと言っていたし、実際べすとほっぷで栖原と九条の会話を盗撮しています。
また何かネタが撮れることを期待して、仕掛けていたんじゃないでしょうか。
そうしたら偶然にも2人に会話から、東風谷が鵜久森に告白したこと、鵜久森が2周目を生きていることを知ってしまった。
あの手紙の冒頭が「東風谷の話をバラされたくなければーー」とあったなら自身の危険を顧みず、鵜久森が渡り廊下へ向かったことも納得です。
渡り廊下で鵜久森は相手ともみ合っていました。
何かを奪おうとしていたように見えます。
それはその2人の会話を録画したメモリだったのでは?
もみ合っていた時の2人の身長差を考えると、これもちょうど星崎くらいと思えるんですよね。
故意に落とした感じではないですが、犯人は星崎が濃厚です!
ただ、どうして脅迫めいたことをしたのかは謎ですが…
鵜久森の死によって、あるフラグが立ってしまったように感じます。
確かに覚悟を持った九条によって、2周目ではいろいろな出来事が変わってきました。
でも変わらなかったこともあります。
東風谷が鵜久森に告白したこと。
文化祭前にD組の教室が荒らされこと。
そして1周目と同じ10月4日に鵜久森が死んでしまったことは、衝撃すぎました。
九条も感じてると思います。
「死」は変えることが出来ないんじゃないかと。
何をしても自分の死が卒業式の日に待っているんじゃないかって。
えー、そんなことになったらホントにえげつない脚本なんですけど!
6話は本当に衝撃でした。
ちゃんと納得いくエンディングを迎えられるのか心配になるくらい。
衝撃だったのはもう一つ。
當真あみさんと芦田愛菜さんの演技力。
芦田さんは女優以外のお仕事もしたいようですけど、いやもうぜひ女優としてキャリアを磨いて欲しいな、なんて思ってしまうくらいでした。
當真さんも今後が楽しみです。
最高の教師、ストーリーが不穏になってきて心配なんですが、もちろん楽しみでもあります。
やっぱり先の読めないお話は面白いですね。