土曜夜10時から日本テレビにて放送の「最高の教師 一年後私は生徒に■された」ドラマのネタバレ、感想をレビューしていきます。
まだご視聴になっていない方、ネタバレNGという方は読まないでくださいね。
最終回 「『変わらない』と諦める貴方へ」
最高の教師最終回あらすじ
1年前、突如与えられた2周目の人生。
生徒に突き落とされた自らの死の未来を変えるため、“何でもする”覚悟を決めた九条(松岡茉優)は、ただひたすらに駆け抜けた。
この世界を「変えよう」と。
その思いに、これまで無自覚に人を傷つけ、無自覚に我慢をし、無自覚に見過ごしてきた3年D組の生徒たちも一人、また一人とその「本気」を解放してきた。
そして再び迎える、“あの卒業式の日”…。
九条は1年前と同じ場所で、………“あの人物”と対峙する!最高の教師公式HPより
果たして九条の前に現れるのは誰なのか!?その「運命」の結末は!?
「変わらない」と諦める貴方へ……、九条が贈る最後の授業—— 。
言葉の1つ1つを貴方に目掛けて懸命に送り出す、魂込めた最終回!!
最高の教師最終回考察
ついにこのドラマも最終回を迎えます。
本気で生徒たちに向かい合う覚悟を決めた里奈が、次々と生徒たちを改心させたというか、いい方向へ導きました。
この行動で未来が変わって、卒業式の突き落とし事件そのものがなくなるのでは?
そう一時考えたこともありましたが、それでは観ている側としてすっきりしませんよね。
でも予告で言われている通り、あの犯人がでてきます。
しかも里奈はすでにその人物が誰なのか分かっている様子です。
ネットでは「犯人=星崎」が有力ですが、私もそう思います。
突飛な発言をするし怪しい行動もするし、それに彼じゃないとするならば、他に生徒の中で目立つことをしていた人はいませんからね。
里奈の夫、蓮を怪しむ人もいますがちょっとそれは無理があるのでは…
個人的には最後、あの渡り廊下で犯人と里奈が対峙したとき、駆けつけて里奈を救って欲しい。
ぶっちゃけ消去法で犯人=星崎と考えています。
星崎が里奈を突き落とす動機がさっぱり分からないからです。
星崎が興味を持ったのは、規格外の行動を起こした2周目の里奈です。
1周目の里奈は生徒との距離感を恐る恐る測っていて、星崎から見てもつまらない存在だったはず。
視聴者をあっと驚かせるどんでん返しが目的のドラマではないと思うので、星崎が犯人の場合でもちゃんと納得のいく動機を描いて欲しいですね。
そしてドラマタイトル「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の■に入る言葉が楽しみです。
最高の教師最終回感想
ついに最高の教師が終わってしまいました。
毎回ワクワクする面白いドラマでした。
個人的には前作と目されている3年A組-今から皆さんは人質です-を超えたものになったと思っています。
では感想を綴っていきます。
足早に過ぎ去る半年間
開始たった2分半で卒業式2日前になってしまいました。
いくらなんでも早すぎでは?と思ったけどまぁ尺の都合なんでしょう。
10月から一気に3月へ。
ただその間、鵜久森さんの席へ花を飾り続けます。
節目節目で紹介された花の種類は、その時の人物に合わせた花言葉となっていました。
花を飾ろうと提案した不破くんが最初に置いた花の種類が分からないけど、花言葉は「あなたを忘れない」だそうです。
11月半ば、西野さんが復学したときの花はカモミール 花言葉は「逆境に耐える」「親交」」「仲直り」。
2月、東風谷さんが大学合格を報告したときは3本の白いトルコキキョウ 花言葉は「永遠の愛」「思いやり」。
3本の白いバラだと言う人もいるけど、その花言葉は「愛してる」。
どっちにしても愛なのです!
卒業式の日に東風谷さんが置いたのはピンクのガーベラ ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」。
こんなふうに花言葉を使ってストーリーを彩ってるの素敵すぎ。
5周年記念
卒業式前日の、べすとほっぷで5周年の記念パーティ。
里奈、夏穂、智美の3人水いらすの会。
このベストほっぷという店は、智美がこの3人で集まりたいがために作った店だということが分かりました。
友情って素晴らしい。
この最高の教師ではストーリーの場が学校の他に、里奈の友人関係=べすとほっぷ、里奈の夫婦関係=というふうに里奈のそれぞれの顔を見ることができました。
3年A組は学校に閉じこもっていたので、こういった場があんまりなかったんですよね。
話の幅が広がって良かった。
夏穂と智美の存在が里奈を支えて助けていたし、3人の高校時代の体験が3年D組の生徒たちへ響く話にもなっていました。
卒業式に行かない選択
運命の朝、食卓で蓮が里奈に聞きます。
「行かない選択肢はないのか?」って
そうですよね。
死にたくないならその日行かなきゃいい。
でも里奈には分かってたんですね。
星崎が自分を突き落としてた後、本人も自殺するであろうと。
それを阻止するために里奈は行かなきゃならなかったんだ。
大いに納得しました。
約20分のワンシーン
渡り廊下に現れたのは、そう星崎くん。
まぁ彼が犯人だろうということは、ネット上で大半の意見でしたよね。
でも動機がサッパリ分かりませんでした。
ただのサイコパスじゃなんでもアリになって説得力がないし、里奈じゃ救えなさそう。
でも核心を語るこの長い星崎と里奈のシーンは、期待を大きく上回るというか、考察なんて考えるスキもなくただただ引き込まれたシーンになりました。
星崎くんの悩みは自分を異質と感じていること。
どこまでいっても周りになじめず、いつも孤独を感じてしまう。
色のない世界と表現していて、世界からも拒絶されてるように感じてしまう。
多分台本を読んでもこの「星崎透」というキャラクターは理解するのが本当に難しい役じゃないでしょうか。
きっと演出家の方と脚本の方と奥平くんで、何度も話し合ったと推測します。
結果できあがったシーンは圧巻でした。
セリフだけど全くセリフをしゃべっているようには思えない、まるで本当に星崎透という人がそこで苦悩しているよう。
私は今回が初見で知らなかったんですけど、調べてみたらかなりの実力者なんですね!
この20分のシーンで彼の力量を思い知らされました。
まだこんなツワモノがいたとはビックリ!
「もう少し楽しんでみませんか?この世界を」という里奈の最後の説得をすんなり受け入れなかった形にしたストーリーもイイ。
あそこで受け入れちゃったら、軽くなっちゃうでしょう、やっぱり。
星崎くんの悩みはそんなに軽くない。
九条蓮
星崎くんが落ちそうなところへ、颯爽と助けに入った蓮。
良かったー。
やっぱり最後のいいところで助けに来たね。
そうでなくっちゃ。
どこで何が起きるか知ってるんだからさ。
放送後、蓮を黒幕と考察していた人たちがTwitterで次々と謝罪しているのが面白かったです。
拝啓 九条蓮 様
— 銀田一 中年 (@aaNIahSeXD9TJHR) September 23, 2023
この度、1話からあなたのことを事件の黒幕だと決めつけていたことを深く反省し、陳謝いたします
大体ミステリーは透き通るほど良い奴=凶悪犯は定番であり、妻の心配をするLINEは犯人そのものでした
最悪の結末は回避できたので、どうか水に流していただきたい所存です#最高の教師 pic.twitter.com/z49J0eRGsm
卒業式朝、蓮が作ったおにぎりを見て里奈が「またこれを食べれるなんて」と感慨深げに言います。
約5年ぶりのおにぎり。
またこのおにぎりを食べれたことをすごく嬉しそうにして「がんばって変えて良かったなぁって」今までで一番かわいい感じで言ってました。
そう、蓮と離婚する未来をがんばって変えたから、最後星崎くんが助かったし、里奈自身も救われた。
全部つながってる。
脚本がホントすごい。
その他細かいポイント
個人的に感嘆したポイントを並べます。
- 里奈に「明日が来る感覚」がなかったこと
里奈に死ぬ気はないし、犯人は星崎って分かってて実際突き落としは里奈自身が防いだ。
だから星崎くんが無理心中的に刃物でも持ち出さない限り、里奈の「明日が来る感覚」がないことの説明がつかなかった。
ラストで浜岡が現れるとは!
「明日が来る感覚」がなかったのは浜岡のせいだったのね。
でも里奈に逆恨みするのもストーリとして分かる。
脚本スゴイてなったよね。 - 白黒の世界
自分の異質さを隠していたら世界から色がなくなった、そう表現していた星崎くん。
里奈の1周目の過去もモノクロで表現されていました。
星崎くんの心情を里奈も理解できる描写になっていました。
ただのモノクロ=過去の情景じゃなかった。
このラストにつながってた。
脚本すごい。 - 相楽くんのセリフ
助かった星崎くんを取り囲むD組メンバー。
その中で相楽くんが放ったセリフ「オレたちのために死ぬな」が刺さりましたー。
里奈の説得では足らずに飛び降りた星崎くんでしたが、彼にもこの言葉は刺さったんでしょう。
綺麗事じゃない説得力のある言葉でした。
脚本スゴイ。 - 里奈の推理
星崎くんが突き落としの犯人と、里奈が推理した理由に震えました。
事故にせよ故意にせよ、落とした人は落下する人を見てしまう。
確かに!
下を見ることがなかったのは明確な殺意もなかったから。
無感情に近い意識、そう考えた時思い当たったのが星崎であると。
D組でどんなことが起ころうとも、ただ景色のようにそれを傍観していたのが星崎だったから。
納得の理由でした。
脚本すごすぎ。 - そば打ちができる理由
朝食のおにぎりのくだりで出てきた、蓮がそば打ちできるようになった理由。
結婚当初、里奈が熱で寝込んで蓮が初めて作った特大のおにぎり。
熱出した人にはちょっとキビシイ食事です。
反省したんでしょうね。
そこから料理にハマってそば打ちまでできるようになったと語っていました。
5話あたりでイキナリそば打ちしてた蓮さん。
は?なんでそば打ち?ってなってたので、小さいコトだけど伏線回収してくれてうれしかったです。 - ■に入る言葉
タイトル「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」
この■に入る言葉が当然みなさん気になってましたよね。
ラストシーン、病室で生徒たちに囲まれながらの里奈のモノローグでそれは明かされました。
鵜久森さんの最後のメッセージを受けて、「私は生徒に託された」。
うわー、やられたーという感じ。
なるほどね、鵜久森さんが言ってたもんね。
そしてドラマ終了。
最高の終わり方でした。
最終回はいろいろ詰まっていたけれど、どれもキレイに収まっていて素晴らしかった。
いやもうドラマ全体素晴らしかった。
最高の教師ネタバレ感想まとめ
脚本を褒めるばっかりになりましたが、もちろんこの脚本から実際の映像にするための各俳優さんたちの演技力なくしては成立しなかったお話です。
九条里奈の松岡茉優さんはじめ、D組の生徒たち、すごかったー。
芦田愛菜さん、加藤清史郎くんが実力者なのは周知のことですが、他にも今回の奥平大兼くんや山時聡真くんなどこれから期待できる若手がいっぱい!
今回彼らの存在を認知できたことも収穫です。
これからがとても楽しみ。
個人的には前作3年A組を大きく上回ってくれたと思ってます。
いいネタが浮かんだら、また若手俳優をずらっと揃えて、同じスタッフ陣営で学園モノをやって欲しいです。
期待して待ちますよ!
この大人気ドラマを見過ごしたりしていませんか?
同じスタッフ陣による「3年A組 今から皆さんは人質です」と同じように若手俳優陣の演技力がハンパないです。
ストーリー、ネタバレを知っていても、彼らの演技を見ないのはもったいない!
今後、彼らの初期作品として名前が上がること間違いなしのドラマです。
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でも号泣しかねないので電車やバスでの視聴をはお気をつけくださいね。
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